プロローグ

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なぜ、私は今抱きしめられているんだろう… 「………。」 慣れない腕の中で、やたらに速い心臓の音を聞いていた。 鼻をかすめる微かな香水の匂い… いつもと違うその匂いに、私の心臓も少し速くなる 長い沈黙の後彼は深呼吸をし、鼓膜が破れるんじゃないかって程の大きな声で私に言った。 「おっ…俺と付き合ってくださいっ!!!!////」 すごく真剣な目。少し赤くなってる顔。緊張で震えた手。 本気なのがすごく伝わってくる… だけど、 だけどね… 「私に…彼氏いるの知ってるよね?;」 「あ…!!……そうだった;;」 .
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