題詩「静かな、月の夜に」

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題詩「静かな、月の夜に」

今夜も、月を見上げる。 何故かはわからない。 三日月だったり、 半月だったり、 まんまるだったり、 中途半端だったりする。 今夜も、月を見上げる。 突然、それが青白光に包まれて、 地から現れた透明な水晶(クリスタル)が、 少しの冷気とともに、 私をすり抜けて、 ゆっくりと その光に吸い込まれる。 と、そんな妄想を抱きながら、 今夜も月を見上げる。 窓辺に。 物語り、片手に。
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