第2話

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第2話

鼻をつく臭いと粘つく感触、そして体を這い回るおぞましい感覚に意識を取り戻す。   目を開けても広がっているのは光すらささない闇―――   ガサガサと何かが動く音が聞こえた、見えない事と体に感じる嫌な感触が恐怖という感覚に拍車をかける。   「ああ"…あぁあ…」   掠れた声だが、はっきりと女性が呻く声が聞き取れた。 それと同時に何かを吸う様な音が混じる、呻く声は段々小さくなり…やがて消えた。   そして何かが動く音が近付いて来るのがわか―――――
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