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お待たせ致しましたと言ってメイド長ではないメイド達が入室すると、俺以外の面々が頼んだ物をテーブルに置いた。
そして、彼女達の退室と入れ替わりで俺の注文した品を持ってきたのは…
「お待たせ致しました、ご主人様…♪」
やはりメイド長だった。
佐伯達の表情が更に引きつる、一体何が始まるんだ!?
ていうかメイド長のこの格好は何だ!?
コレじゃどう考えてもいかがわしいお店じゃないかよ!!
先程よりも遥かに目のやり場が無くなったメイド服にフォームチェンジしたメイド長が、良い香りのコーヒーをテーブルに置いた…と思う、直視するには刺激が強すぎるので音で判断したのだが。
不意に柔らかい感触が俺の右側から伝わって来る。
「え、えええ~っと、こ、これは?」
コーヒーとパフェらしきものが置かれたのは確認した、しかし今右側を向くのはかなり勇気がいるぞ…佐伯と北坂は半ば苦笑、千景に至っては真っ赤に赤面して俯いている。
「うふふ…さぁ…ご主人様ぁ、どうぞ召し上がれ♪」
突然耳元で囁かれた俺は、驚いた拍子につい…右側を向いてしまった。
目の前には少し頬を赤らめながら艶やかに微笑むメイド長の顔があった、隣に座る…というか、物凄い格好でピッタリと密着してる。
なるほど…こりゃ確かに状況的にかなり忍耐がいる、手は出せないし…何より今は事件の話しをしに来たがコレではそれもままならない。
手早くパフェを食べて…といきたいが、密着したメイド長が腕の動きを上手く封じ込めているし…何か空いてる方の腕でスプーン持って掬ってくれてるし…
「さぁ…ご主人様、お口を開けて下さいませ…♪」
俺は佐伯達に視線を投げると、口をパクパクさせて「仕方ないよ」と言っていた。
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