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ケーキに目をやるとローソクはもう半分以下になってしまっていた。
ロウはきっとケーキに流れ出ているだろう。
せっかく、お母さんが一生懸命作ってくれたケーキなのに、食べるところが減っちゃうよ。
「オイ、お前ガキの方を殺れよ。オレはもう少し楽しむ。」
「イヤッ、やめ…てッ…。なつ…きッ!!」
「チェッ…。次は俺に楽しませろよ!」
あ。
目をギラギラさせた男の人がこっちに来ちゃった。
まるで虎みたいだ。
虎に襲われたら…死んじゃうな。
あ!そっか。
お父さん、虎に襲われて死んじゃったのかな?
だからピクリとも動かないんだ。
じゃあ、お父さんの頭から流れてるあの赤い液体は……
「血…だ…。」
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