5人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
途端に一瞬で現実の世界に引き戻された。
アレが何なのか認識した瞬間。
母親に目を向ける。
10歳の俺は、母親が今、されていることがようやく判った。
母親は犯されている。
目にはいっぱいの涙。
虚ろな顔の男。
「ガキ殺るのは初めてだな。」
「!!!」
地と一体となっていたような足がやっと動いた。
―――と同時に意識より先に足は窓へ向かい駆け出していた。
ガチャッ……ガチャガチャッ
(まっ、窓が開かないよ!どうしてッ…)
最初のコメントを投稿しよう!