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「うわああああッ!!」
暴走した力は止まる事を知らない。
いや、止めるべく術が、無い。
「うあ…うあ…うわ…あああああ!!」
少年も、全身から溢れ出てくるその感情と未知なる力が何なのか、ワケが判らずにいた。
ただただ放出される未知なる力。
生まれたての赤ん坊が意志を告げるように、叫び続ける事しか出来なかった。
…記憶に残っている光景は、バラバラになっていくヒトの形をしたものと、俺に降り注ぐ、大量の赤い赤い鮮やかな……雨。
ローソクは燃え尽きていた。
後の報道はこう告げる。
『悲劇!!強盗殺人事件
犯人一味、襲われた一家もろとも謎の残虐死。
一人息子の××君(10)は以前として行方不明』
この事件は迷宮入りとなる。
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