襲いくる2mのハゲタカ

5/7
前へ
/26ページ
次へ
車に乗り、友達Aと友達Bに状況を説明し、ハゲタカから逃げ回って何十分たっただろうか。 ハゲタカは疲れを知らないようだ。 俺が怯えていると友達Bが話かけてきた。 「なんでそんな怖がってんの?怖くなくね?俺だったらボッコボコにしてやるけどな!!」 俺は「ははっ!本当かよ!!」なんて言いながら内心、ほっとしていた。 友達Aも「もう大丈夫だよっ!」とか、、 俺達がこんな話をしていたら、急に ガタッ!ガッ!ガッ!!っと音がした。 びっくりして後ろを見たら、ハゲタカが走っている車を突っついていたのだ。 俺は「車も駄目なのか…」と絶望の縁に立たされた。 すると、急に車が止まった。 「あの、こっちに手を振ってるのって、あんた達の担任だった先生じゃない?」 友達Bのお母さんが言った方を見てみると、本当に先生が手を振っていた。 先生は 「おぉーい!!ぱーちこー!!こっちこっちー!!私の家に来なさいよーっ!!」 …どうしてか分からないが、先生は俺が追われているのを知っている様だった。 俺は3人にお礼を言い、決死の思いで車から降り先生の後をついて行った。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加