序章:冬

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銃声が聞こえる 何人…いや、何十人の足音が聞こえる 「…キョン、私達どうなっちゃうのかしら」 俺の肩にもたれかかった奴が何か言った気がする 「…知らねぇよ」 むしろ、知りたくもない。大体予想はつくからな 他の奴らは無事だろうか。逃げ回る中ではぐれてしまったが… 古泉や長門達はともかく、朝比奈さんが一番気掛かりだ くそっ…、何ではぐれないように気をつけなかったんだ、俺 「私のせいで…私のせいで…」 こんなとき、何か気の利いた事を言ってやりたいが、残念ながら俺はそんな高スペックは持ち合わせていない あれから何時間経っただろうか 何でこんな事になっちまった… そして…あの娘は一体…
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