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お母さんは私が知らない男の人と、親しそうに微笑み合ってる。
「っ!げほっげほ…っ!」
「あ、レイナ…っ無理せず寝てなさいね」
気のせいか、心配する雰囲気がない。
私は目を細めながら、お母さんを呼び止めようとした。
「じゃあ、私達はリビングに戻るわね」
「いい子だから、ちゃんと寝てるんだぞ?レイナ」
―…バタンッ
しかし、扉の音と共に去っていった二人。
私の記憶に存在しない男の人が、家を自由に歩き回っている。
私のことを"娘"と言っていた。
まさか…お父さん、なの?
私が知らない人、が?
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