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そして目が覚めた。
いつもの様に水で喉を潤し、ノートパソコンを引き寄せる。
ヘッドホンをつけ、再生ボタンを押した時だった。
―…キィィィーン
耳から頭に来るような一瞬の酷い痛みに、眉間にシワを寄せる。
「何?今の…」
痛みはすぐにひいた。
「音の聴き過ぎで、脳が疲れているんだろうかな…あ、れ」
次は体の震え…小刻みに震える自分の体。
でもそれは、病的なものなどではなく、恐怖によるもので…―
『…音が聞こえない…っ』
ちゃんと言えたのかはわからない。
私は無音に包まれた。
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