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「た、担当…?一体何の?」
―…思い出って沢山ある分、忘れられる数も沢山あって、たまに…大切な思い出まで忘れちゃうとかあるよね。
忘れられた思い出は、深い深い海底のように、静かで入り組んだ迷宮へと変わるんだ。
俯きながら少年・ユウマはつづける。
―…僕は、いや…僕達は思い出の迷宮を抜けるために存在するの。
よくわからない。わかったとしても、この少年が自分に危害を加えないこと。
―…あ、ごめんね。いきなり聴覚を消して。君が音楽が好きなのは知ってるから迷ったんだ。
…好きになった理由もちゃんとわかってる。
「………ッ!?」
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