桜の木の下には

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「ジュンちゃん?何でそんなに冷たいの?」 「別に冷たくないよ?」 「じゃあさ」 「嫌。」 「…まだ何も」 「嫌。」 「だから、」 「嫌。」 「…。」 「嫌だからね?」 ジュンちゃんの意地悪。 3限目の講義が終わった。今日、もう俺は授業無い。 と言うわけで、ジュンを誘って愛しの彼女の情報探しにでも行こうと思えば、心を読んだのか断ってきやがったちくしょう。 「お願いだよー。ねぇ、ジュンちゃーん。」 「ヤだよー。僕、授業無いから帰るし。」 「そこを何とか!」 「嫌だよ。だって手掛かり何も無いじゃん。」 「それを探すんだよ。」 「どうやって?」 「それは、」 「それは?」 えっと、 「どうしようか?」 「…帰る。」 「わわわ、待って待って待ってお願い!今度ご飯でも奢るから!お願い!」 しつこく引き止める俺にジュンは、はぁ、と溜め息をついて、机の上にカバンを置いた。 「分かった。絶対だからね?」 「あーりーがーとー!ジュンちゃん大好き!」 「分かった分かった。」 ジュン様❤ 愛してる❤
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