486人が本棚に入れています
本棚に追加
「ジュンちゃん?何でそんなに冷たいの?」
「別に冷たくないよ?」
「じゃあさ」
「嫌。」
「…まだ何も」
「嫌。」
「だから、」
「嫌。」
「…。」
「嫌だからね?」
ジュンちゃんの意地悪。
3限目の講義が終わった。今日、もう俺は授業無い。
と言うわけで、ジュンを誘って愛しの彼女の情報探しにでも行こうと思えば、心を読んだのか断ってきやがったちくしょう。
「お願いだよー。ねぇ、ジュンちゃーん。」
「ヤだよー。僕、授業無いから帰るし。」
「そこを何とか!」
「嫌だよ。だって手掛かり何も無いじゃん。」
「それを探すんだよ。」
「どうやって?」
「それは、」
「それは?」
えっと、
「どうしようか?」
「…帰る。」
「わわわ、待って待って待ってお願い!今度ご飯でも奢るから!お願い!」
しつこく引き止める俺にジュンは、はぁ、と溜め息をついて、机の上にカバンを置いた。
「分かった。絶対だからね?」
「あーりーがーとー!ジュンちゃん大好き!」
「分かった分かった。」
ジュン様❤
愛してる❤
最初のコメントを投稿しよう!