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ジュンとの作戦会議(?)終了後、ジュンは徒歩で駅まで、俺は自転車でバイト先に向かった。
俺は今、ガソリンスタンドでバイトしてる。
大学からも自転車で10分だし、下宿先からも近い。何より店長が気さくで喋りやすいから好きだ。
店長は50歳らしいけど、どっちかって言ったら童顔だからあまり年齢を感じさせないし、感覚が若い。そして物知り。何でもよく知ってる。
そのバイト先には俺と同じ大学のヤツが1人いる。
西京 強。サイキョウ ゴウ。
俺の1つ下で、薬学部に所属してる。学科も聞いた気がするけど忘れた。
物凄く頭が良い。かなりの努力家。俺とは大違い。
そしてモデル級の身長に整った男らしい顔立ち。羨ましい。
「おはよーございます。」
「お、有池君。来たな。」
「店長。おはよーございます。」
「着替えたらすぐに出てもらえるか?今日なんか忙しくて、俺お客さんとこ行かなきゃなんないし。」
「分かりましたー。」
春先だからか、気分を一新しようと洗車をするお客さんが多い。
裏から入り手早く着替えてスタンドに出る。
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