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……ぇ……ねぇ………
………え…る……?
夢の中のはずなんだが……
というかまだ夜中くらいのはずなんだが、どういうわけか声がする
………何だというんだ……
しかも聞き覚えない声だし……
「ねぇ……起きてる……?」
起きてねーよ。
いいから寝かせてくれ……
「うー、仕方ないかぁ……」
ゴンッ
………な、何か頭に鈍い痛みが………
ん?ゴンッ……?
「いったぁぁぁぁぁ!!!!」
俺は頭を必死に押さえた
ちなみにこの叫びは心の叫びだ
実際に叫んだら近所迷惑だからな。
「もう、何だってんだ………」
時計をみるとはやり夜中。
しかもまだ2時。
丑三つ時だ。(いやわかんないけど)
「やっと起きたぁー。もう、起きてくれないから殺そうかと思ったよぉー」
「いや物騒なことを夜中に言うなよ。いらいらしてくっから」
………ん??
………何で、目の前に………?
「…………失礼ですがどちらさま?」
うん、見覚えないとは言わん。
何か青いスカイブルーな髪が見える。
そしてけだるそうな目……
俺は、一人しか知らない
「ひっどいなぁ……俺のことわかんないの管理人サン、いや恭也くん」
「………知らないと言い張りたい」
「俺だよ、俺。フォード~」
………ああ、悪夢だ。
なるほど、コレは悪夢か。
よし、もっかい寝よう……
「あ、寝ないでね? 俺、ちゃんと君に用があって来たんだからぁー」
チャキッ
俺の首に冷たい刃物の感触が……
眠いのに……
「…………わかりました起きます」
「さっすが覇王♪」
夜中なのにこいつテンション高いな……
あ。
こいつドラッグ使用者だからか……
ちっ、使用直後だとでもいうのか……
「ほらほら、早く来てよ」
「わかったよ五月蝿いやつめ……」
こうして俺は連れ去られた。
この悪魔みたいなフォードに。
あ、いや、悪魔か。こいつ。
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