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3日目の朝
カカシは今までに感じた事のない感情を分からずにいた
(何だろう?胸の辺りがムカムカして、締めつけられる…)
今までこんな感情を感じた事は無い
父親が死んだ時と四代目が死んだ時に、こんな感じだったが、それとも少し違う
(何なんだっ!イライラする…)
自分の中に生まれた感情を整理出来ないまま、時間だけが過ぎて行く
ちょっと早いが待ち合わせ場所で待つ事にして家を出た
「おっ!休みは満喫してかっ?」
(何でコイツに会うんだ?)
「アスマこそ、何してんだ?」
普段、感情を表に出さないカカシがイライラしている事を徐に出していた
「天才忍者君でも、イライラするんだな?」
アスマが嫌みタラタラでにやけてる
(何か、マジむかつくんですけど)
「お兄さんで良ければ、相談に乗るよ?んっ?」
ヒヒッ!と、歯を剥き出しで笑ってる
(阿呆らしっ!)
カカシは相手にせずにスタスタと歩く
(おっ?どうしたんだ?)
アスマの直ぐ先で、カカシがピタリと止まると踵を返して戻って来た
「ちょっと聞きたい事がある」
カカシの、いつもと違う様子に
(マジ話か!?)
本気で相談に来るとは思って居なかったアスマは挙動不審なオヤジの様に焦ってしまっていた
大筋で昨日の出来事をアスマに話た
下忍成り立ての同世代の子供を何故か助けた事
その子供と居ると何故か楽しい事
今日、又会うのだが、何故かイライラする事
自分の感情が何なのか分からずに、つとつとと、アスマに話すカカシを見て
「わはははっ!!!」
と、大笑いし、背中をバンバン叩いた
「写輪眼のカカシともあろーもんが幼稚園生でも分かりそーな事、グジグジ考えていたのかぁ~!!」
デカい図体をくの字に曲げ、涙目で笑い転げるアスマを見て、顔を真っ赤にして怒りに震えるカカシだった
(言うんじゃ無かった!!)
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