第1話 悪夢のはじまり

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ジョンが少し前まで追っていたのは、白いドレスを着た女性の悪霊であった。夜道を運転している最中、ヒッチハイクをしている美しいその女性の色気に惑わされ 「家まで送っていって欲しい」 という頼みを聞いた浮気者の男は、無残に殺されその後行方不明にされてしまうという筋書き。この事件は、カリフォルニアのジェリコという地で多発しているとのことだった。 サム達が動き出した直後にも、またこの悪霊による新たな被害者が発生した。トロイという男も、つい先日行方不明になっていたのだ。愛車を激流の上に架けられた橋の上に放置したままで…。 FBIや被害者男性トロイの親族に成りすましたサム達は、情報収集を進めていく途中で自分達も一度 「白いドレスを着た女」 を目の当たりにし、実際に命を狙われ殺されかけてしまう。しかし、このその経験はサム達にとって彼女の霊の存在を確信的なものにした。恐らく彼女は1981年に子ども2人を殺害し、直後に自分も川に身を投げ自殺した、コンスタンティン・ウエルチという女性であると…。 父親が数週間前まで実際に滞在していたと見られるモーテルを発見したサム達は、そこで父もやはり全く同じ事件を追っていたこと、しかし何故かこの事件を途中で投げ出し、行方不明になってしまったことを知る。 しかしここで、金銭的余裕のない「ハンター」という職業柄故、数々の偽造カードを使用して生計を立てていたディーンは運悪く警察に身柄を確保されてしまう。残されたサムは、仕方なく兄が解放されるまで一人で父親捜索と事件に関する謎を解決することになったのだ。
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