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第3話 水辺の恐怖
父親探しをという目的を第一に考えているサムと違い、ハンターを自分のすべき「家業」としての義務と考えているディーンは、父親を探すだけでなく倒せる悪霊は自分達が倒していくべきであるという考えを弟に伝えていた。とある新聞記事に、また少々気にかかる事件が掲載されていたのだ。ウィスコンシン州の湖で、最近18歳の少女が行方不明になっている。この湖での失踪者は、今年になってからこれで3人目になるというのだ。
早速問題の湖付近で暮らす18歳の被害者ソフィーの家族の元を尋ねたサム達。ソフィーの兄のウィルが言うには、ソフィーはもともとそこの湖で幼い頃からよく泳ぎ回っており、水泳の選手としてその技術もかなりのものであったことから、溺れたという可能性は極めて低いということ。「妹は、何物か引き摺られるようにして消えて行った」ということであった。
ソフィーの父ビルは事件の日からショックでまともに受け答えすることは難しい状態ということで、とりあえずはそこから離れた2人。地元警察に足を運ぶと、そこで町の保安官のジェイク、ジェイクの娘のアンドレアとアンドレアの息子のルーカスと出会った。幼いルーカスは、物静かで常に画用紙に何かを描いている印象。実は昔はとても活発だったのだが、数年前ソフィーと同じ湖で父親のクリスがソフィーと同じようにして行方不明になったのを目の当たりにしてから、ショックでまともに話せなくなってしまったという。
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