夏休みの始まり

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『我が名はミキュル・ラ・ツランキ』『我が名はシュラン・ド・カルリドル』 『我彼の者と契約を結ぶ』 球体が銀色に変わり、朱姫の足下に落ちた。 「契約終了です。これは朱姫さんが持っていて下さいね」 ミキュルは二つの球体を朱姫に渡す。 渡された球体は直径一センチメートルくらいの大きさだった。 「これ何?血だったよね?」 「これが契約の証だ。『魔石』といって、それを持っていることで俺たちは力を得ることができる」 「それにしても綺麗な銀色になりましたね。契約も成功しましたし」 ミキュルが朱姫の手にある魔石を見ながら言う。 朱姫もミキュルと一緒に手にある魔石を眺める。
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