夏休みの始まり

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「綺麗だね。宝石みたい」 「この色は契約書の力の大きさを表すんだ。魔石は銀色で、力の強さによって色のよどみが変わる。俺もこんな綺麗な銀色はじめて見たよ」 「だからわたしたち二人も契約出来たんでしょうか」 「たぶんそうだろうな」 「ふーん。そうなんだ」 理解はしてないがとりあえず頷く朱姫。 「ねぇ。これどうやって持ってたらいいの?保管法とかあるの?」 「貸せ」 シュランは渡された魔石を両手で包み、何かを呟いた。 「指輪?」 「ああ。こっちの方が持ちやすいだろ。これは常に身に着けとけ」 「わかった」
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