夏休みの始まり

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朱姫は指輪を右の中指、薬指につけ頷く。 「それにしても朱姫さん、本当にありがとうございました。断られたらどうしようかと思いました」 「死にたくないからね」 「何で死ぬんですか?」 「だって、次の適応者探すときにはその前の人が死んだ時なんでしょ?」 「はい」 「だからよ。殺すって言われて断れるわけないじゃん」 半ばキレ気味で言う朱姫を不思議そうに見るミキュル。 「?何で朱姫さんが殺されるんですか?だって…」 「あ、ミキュルそれ以上は…」 シュランが止めに入るがミキュルはそのまま続ける。 「だって朱姫さんはまだ契約してなかったので断れることができましたから。適応者であっても、契約をしていなかったら断ることが出来ますよ」
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