旅に

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「すごい魔力でしたね」 シュランが空に打ち上げられて数時間がたった。 「…ああ」 プスプスと音をたてシュランが宙を浮いている。 「朱姫さんは雷が得意みたいですね」 「雷?」 「雷は技の総称です。朱姫さんさっき静電気みたいな光をうみだしたじゃないですか、あれのことです。シュラン君が得意としている技です」 「ふーん。じゃあシュランは得意な技でやられたんだ。かっこ悪い」 それをやった本人に言われ、落ち込むシュラン。 「きれいにきまりましたけど、やったことあるんですか?」 「全然ないよ」 けろっと答える。それでシュランは尚更落ち込んでしまった。
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