旅に

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「雷の他にどんなのがあるの?」 「土、火、水、風です。ちなみにわたしは風が得意なんです」 「そうなんだ。この力ってどうやって使うの?さっきのも勝手にバチバチ言い出したから、イマイチ分かんないだよね」 「それなら簡単です。朱姫さんには今から旅に出てもらいます」 「旅?」 確かめるため復唱する朱姫。 ミキュルは「はい」と頷き、まだ隅っこですねているシュランを引きずってくる。 「ほら、シュラン君いつまですねてるんですか」 そう言いながら、シュランを朱姫の前に座らせる。 「シュラン君、早く説明して下さい」 シュランは渋々説明しだす。 「人間であるお前は、魔力を使いなれていないだろ。そのままだと俺たちに力を与える事が出来ないんだ。この世界で魔力を使うためには、地界におられる神々に加護というか認定を受ける必要がある。だから旅に出るぞ」
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