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ミキュルは朱姫に時計を見せながら言う。
「五時!?」
目をこすっていた手を止め、ミキュルが持っている時計を睨みつける。
「なんでこんな時間に起こすのよ!」
「早く出かけないと今日中に帰ってこれないぞ」
「うっ、それは嫌だ」
「だったら早く支度しろ。ミキュル」
「はい。朱姫さんこれに着替えて下さい」
ミキュルから渡されたのは、白と黒のチェック柄のワンピース。フワッと広がったスカートだ。
「うわぁ可愛い。これ着るの?」
「はい。契約者の正装です。この上にこれを羽織って下さいね」
渡されたのは、これも白と黒のチェック柄の長袖のカーディガン。
「わかった。じゃ着替えるよ」
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