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「なんかズルい」
「朱姫も天界の服着てんだから、寒くないはずだろ」
「ものすごく寒いんですけど!」
何で?とシュランは首を傾げる。
朱姫の服に手をあてたミキュルはボソッと呟く。
「魔力込められてませんよ」
それを聞いたシュランは朱姫を怒鳴る。
「お前なんで魔力入れてないんだよ!!」
それに対して朱姫は言い返す。
「魔力の使い方知らないのに、そんなこと出来るわけないでしょ!!」
「自分の力の使い方もわからないのかよ!!」
「だからこうやって旅に来たんでしょ!!」
「……とりあえず俺が魔力込める」
冷静になったシュランが朱姫の服に手をかざす。冷静というか話をはぐらかした。
「あ、寒くなくなった」
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