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「さあ神様をさがしに行こう」
何か言われる前に行動をはじめたシュラン。
「みごとに話をそらされた」
朱姫の独り言が聞こえたのか、シュランの歩くスピードが速くなった。
「ねえ、まだ?」
もうかれこれ二時間歩き続けていた。
「しかも頂上にいたのになんで下りてるの?」
そして只今下山中。
「…」
「なんで黙ってるの?」
「…」
「もしかして、神様の居場所がわからないとか?」
「…」
朱姫は黙って黙々と歩き続けるシュランとミキュルを見つめる。
「…ごめんなさい」
その視線に耐えきれなくなったミキュルは、ほんとうに申し訳なさそうに謝る。
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