旅に

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「なんとなくはわかるんですが、はっきりした場所が特定できなくて…」 「あっちこっちに神特有の魔力を感じる。いったいどういうことだ?」 シュランは眉間にシワを寄せる。 「神特有の魔力って?」 「そのままの意味だ。神は俺たちと少し違った魔力を持っている。はっきりと何が違うかは言葉では説明しにくい」 「そうなんだ。じゃあ、他に探す方法ないの?」 「神は人間と見た目があまり変わらないから、探す手段はそれしかない」 うーんとうなる朱姫。 「とにかくこの散らばった魔力をひとつずつ確かめるしかないか」 「そうですね。近くのから廻りましょう」 「えっと、本当にこれなの?」 シュランの提案通りに近場で魔力を感じるところを探してみる。そして一つ目にたどり着いた。
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