旅に

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「はい、間違えなくあってます」 「これ石だよね」 「はい、間違えなく石です」 「……」 魔力の発信源は石だった。 「次行くぞ」 気を取り直して次を探す。 「ねえ、これ…」 「石だな」 二つ目も石だった。そして三つ目、四つ目…も石だった。 「いま感じている魔力全部石だったりします?」 「…その可能性大だな。朱姫何やってんだ?」 落ち込んでいるミキュルとシュランとは裏腹に朱姫は魔力を発する石を集めていた。 「見ての通り石を集めてるの」 集めた石を並べる。石に込められた魔力は、それぞれの石の魔力と重なり靄のように漏れだした。
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