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「すごい魔力ですね。こんなに魔力が漏れだすなんて。石にかなりの魔力を注いでたみたいですね」
「魔力をこれだけの数に分散し、留めるのにも精神力を削るからな。…ん?」
魔力の靄が石から離れ山を登っていく。
「媒体から離れた。本体に戻るのかもしれない。追うぞ」
魔力の靄を追い、降りてきた山を登りついた場所は、はじめに朱姫たちがいた山頂だった。
「ハアハア」
かなりのスピードで登ってきた朱姫たちの息は途切れ途切れだった。
「やあ、お疲れ様」
「!?」
頭上から男の声がした。見上げるとそこには大岩がありその上に声の主であろう人がいた。
「あなたは…!」
「悪魔シュランと天使ミキュル。それに二人の適応者宮野朱姫。よく来たね」
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