旅に

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どうしてですか、とこれも不思議そうな顔をするミキュル。 「なあシュラン、鈍い女の子って純粋で可愛いけど、少しさみしいな」 「ああ」 さっきまで揉めていた二人は仲良く肩を落とした。 「さて、認定だけど」 すっかり話が反れていた。本来の目的を忘れ遊びすぎた。 「実は僕がだす条件すでにクリアしてるんだよね」 「へ?」 思いにもよらないことを言われ拍子の抜けた声を出す朱姫たち。 「僕が認定をするには条件が二つあってね。一つはきっと言ってもわからないだろうから言わないけど。もう一つは僕を探しだすこと。石に込めた魔力を辿って、僕のところに来れた時点で合格。認定をあげることにしてるんだ」 「だったら私合格?」
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