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今度ははっきりと聞こえた。
夢じゃない…?
「そんなこと言われても…」
何かもめているらしい。
「…んん…」
「起きたみたいですよ」
体を起こし声の主を見る。
「おはようございます」
白と黒の羽根が目に映った。
朱姫は目を軽くこする。
「あなた達誰?」
「天使です」
「悪魔だ」
白い服に銀の髪をもつ女、黒い服に漆黒の髪をもつ男がそう答えた。
「天使?悪魔?ほんとに?」
「はい、そうです」
「ほんとに?」
「はい」
「ほんとに?」
何度も確かめる朱姫。
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