夏休みの始まり

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今度ははっきりと聞こえた。 夢じゃない…? 「そんなこと言われても…」 何かもめているらしい。 「…んん…」 「起きたみたいですよ」 体を起こし声の主を見る。 「おはようございます」 白と黒の羽根が目に映った。 朱姫は目を軽くこする。 「あなた達誰?」 「天使です」 「悪魔だ」 白い服に銀の髪をもつ女、黒い服に漆黒の髪をもつ男がそう答えた。 「天使?悪魔?ほんとに?」 「はい、そうです」 「ほんとに?」 「はい」 「ほんとに?」 何度も確かめる朱姫。
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