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でも一つだけ条件があって、それが『適応者』です。適応者というのは、自分にあった性質を持つ人間のことです。
その人間と契約を結び、力を蓄えることにより神となることを許されるのです。
ですから…」
ミキュルは朱姫の手を握り、強い眼差しで朱姫を見据える。
「ですから、わたしたちの適応者になって下さい」
「えっと…その」
出来ればこの場から逃げ出したい。確かに詳しい話はなんとなくわかった。しかし、いざやってくれと言われても直ぐに「はい」とは言えない。
「その適応者って一人しかいないの?」
「あ、それは…」
言いかけたミキュルの口をふさぐシュラン。
「基本的には一人の人間には一人の天使か悪魔しかつけない」
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