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「えっ?でも今二人来てるよね?」
「ああ。だから確かめるしかない」
「確かめるって何を?」
「契約をだ」
「でも、私やるって言ってないよ」
拒む朱姫。
「嫌ならいい。俺たちには他にも適応者がいるからな」
その言葉に安堵の表情をする朱姫。
「でも前の適応者が死なないといけないんだ」
シュランの手には細長い刃物が握られていた。
安堵感が一変して恐怖に陥る。
「さあ、どうする?」
どうするも何も朱姫の選択肢は一つしかなかった。
「…やります」
満足そうに頷くシュラン。そんな彼の腕を叩く者がいた。
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