猫耳求めて三千里

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『すぅぅぅずぅぅぅすぃぃぃぃッ!! 人類の大発明やぁぁぁぁッ!!』 コンビニで騒いでいる公平。 『さて…猫タマでも読むかな~。』 猫タマとは猫の写真集の雑誌である。 毎月発売する人気雑誌である。 公平も愛読者なのだ。 『ん~やっぱりアメショーもいいねぇ。 きっとアメショーが人間になったら「ご主人様しゅき~♪」的なデレデレロリっ子になるに違いない!!』 人間になること前提で喋っている公平。 『ってかよく小説とかで「雨の日に段ボールに入った猫耳ガールに出逢った」的なの見るけど俺はいつになったら出逢うのだろうか。』 猫耳の女の子が居ると信じている公平だった。 『おぉ…もうこんな時間かぁ…。 夕飯の材料買って帰るかな。』 空はオレンジ色に変わっていた。 『とりあえずスーパーに寄ってから帰ろっと♪』 公平は一人暮らしなので自炊なのだ。 料理はそこそこ出来る。 『今日も暑いから蕎麦でも茹でようかしら?』 と言いながら長ネギを手に取りレジへ向かった。
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