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カリカリとドアを叩く音が聞こえる。
『はぃはぁーい。 今開けますよー。』
ドアを開けると灰色の猫が居た。
その姿は雨でビッショリに濡れていて、泥汚れで酷い姿だった
『猫…? お前どこの猫だ?』
その猫には首輪が付いて無く、きっとノラ猫なのだろう。
『まぁとりあえず上がりな? そのままじゃ風邪引いちゃうからな。』
猫はゆっくり家に入ってきた。
公平はそのまま猫を風呂場に連れて行き、洗い始めた。
『うわぁ…綺麗なグレーだな…。 こんなに綺麗な色だったんだな!』
猫は洗われているのに嫌がったりせず、相当疲れているのか静かに洗われていた。
猫を洗い終わり、拭いているときに気がついた。
『おぉ…お前メスなのか。 だから大人しかったんだな。 お腹空いただろ?』
お腹が空いていたのか、公平がそう言うと猫は「みゃ~」と小さく鳴いた。
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