紙飛行機

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 八月下旬。俺は、離婚届にサインをした。  あいつは、悲しそうな笑みを紅い唇の端に浮かべて、俺のことをちらりと、そして翔太を見つめ、「親権は私がもらうわね。」と呟いた。俺は何も言えなかった。
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