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後日、母が退院してわかった事があった。
母は、昼間の仕事以外に僕に内緒で早朝の仕事をしていたのが原因で体調を壊したのだ。
その努力の全てが僕のためで、その努力に対し、答えられていない無力な僕がいた。
その時に僕はこの人を守っていく事を決意した。
それから年を重ね、僕の体が大きくなるにつれ、体が小さくなっていく母がいた。
そして今、僕はそんな母の期待に少しは答えられているのかなっ?と自分に問い掛けながら、遠くの母を思い浮かべ、一人で帰り道を歩きながら懐かしんだ。
そんな、小さなランドセルから溢れる想いをいつまでも胸に刻んだ小さなお話。
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