亜熱帯の戦い

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《現在より南に3000の位置です。その位置で反応が無くなりました》 アーバン中尉が顎に手を当てた。そして写真を元の位置に戻した。 『よし、行くぞ。』 『了解。』 アーバン小隊は木馬の消えた地点を目指した。 《喰らえー》 ズガガガ… ドカン… 木馬を目指したアーバン小隊だが、進むにつれ敵が増えて来た。それは連邦軍にとって大事な拠点である事は分かった。 《畜生。次から次に出て来やがる》 《ジーザさん左》 ズギューン… ズバババ… ジーザ曹長はカガリ伍長の一声で横によけ敵のMSは破壊した。 《カガリすまん》 《礼を言っている暇ないですよ。ほら、また来た》 連邦軍のMSが数機が、攻撃しながら迫って来た。すると後方に居たヒビキ軍曹達が乗るウルティマαから一発の砲撃があった。その迫って来たMSに当たり一瞬にして破壊した。 ズゴォーン… 大きな火柱が上がった。ウルティマαの火力の凄さが分かる一撃だった。 《うひょ~。こりゃ少尉に感謝しないと》 ジーザ曹長が目を丸くして言った。 《そうですね。これがあれば百人力ですよ》 ビビキ軍曹がそう言いながらウルティマαを右に旋回させた。その途端眩い光が横を掠めて言った。 《どこからだ?》 アーバン中尉が叫ぶ。 《後方4時です。3機接近中です。ガンダムです》 ナーキリ伍長がモニターで識別してそう答えた。 《ビーム兵器か…連邦軍もやるな》 アーバン中尉が感心している。周りの木々が揺れる。その間から又、ビームが飛んで来た。 ズゴォーン… アーバン中尉はなんとかよけた。後方に居たビビキ軍曹達のウルティマαから閃光が走った。ビームの来た所を突き抜けて行った。木々の向こうで大きな爆発が起こった。3機のガンダムの1機に当たり爆発したようであった。 《やった!》 ビビキ軍曹の歓喜の声がした。ところがすぐに違う所からビームが飛んで来た。 ズゴォーン… 残りの2機が応戦して来たのだ。戦争は生死がかかっている。だから、喜んでいる暇は無い。 《私に任せて下さい》 カガリ伍長の声がそう響いた。カガリ伍長の乗るドムが皆の前を通り過ぎ木々の間に消えた。その次の瞬間、爆発が起こった。 《カガリーーー》 ジーザ曹長が叫んだ。すると木々の間からカガリ伍長のドムが現れた。 《ジーザさん大丈夫ですよ。私は無敵ですから》
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