48人が本棚に入れています
本棚に追加
《現在より南に3000の位置です。その位置で反応が無くなりました》
アーバン中尉が顎に手を当てた。そして写真を元の位置に戻した。
『よし、行くぞ。』
『了解。』
アーバン小隊は木馬の消えた地点を目指した。
《喰らえー》
ズガガガ…
ドカン…
木馬を目指したアーバン小隊だが、進むにつれ敵が増えて来た。それは連邦軍にとって大事な拠点である事は分かった。
《畜生。次から次に出て来やがる》
《ジーザさん左》
ズギューン…
ズバババ…
ジーザ曹長はカガリ伍長の一声で横によけ敵のMSは破壊した。
《カガリすまん》
《礼を言っている暇ないですよ。ほら、また来た》
連邦軍のMSが数機が、攻撃しながら迫って来た。すると後方に居たヒビキ軍曹達が乗るウルティマαから一発の砲撃があった。その迫って来たMSに当たり一瞬にして破壊した。
ズゴォーン…
大きな火柱が上がった。ウルティマαの火力の凄さが分かる一撃だった。
《うひょ~。こりゃ少尉に感謝しないと》
ジーザ曹長が目を丸くして言った。
《そうですね。これがあれば百人力ですよ》
ビビキ軍曹がそう言いながらウルティマαを右に旋回させた。その途端眩い光が横を掠めて言った。
《どこからだ?》
アーバン中尉が叫ぶ。
《後方4時です。3機接近中です。ガンダムです》
ナーキリ伍長がモニターで識別してそう答えた。
《ビーム兵器か…連邦軍もやるな》
アーバン中尉が感心している。周りの木々が揺れる。その間から又、ビームが飛んで来た。
ズゴォーン…
アーバン中尉はなんとかよけた。後方に居たビビキ軍曹達のウルティマαから閃光が走った。ビームの来た所を突き抜けて行った。木々の向こうで大きな爆発が起こった。3機のガンダムの1機に当たり爆発したようであった。
《やった!》
ビビキ軍曹の歓喜の声がした。ところがすぐに違う所からビームが飛んで来た。
ズゴォーン…
残りの2機が応戦して来たのだ。戦争は生死がかかっている。だから、喜んでいる暇は無い。
《私に任せて下さい》
カガリ伍長の声がそう響いた。カガリ伍長の乗るドムが皆の前を通り過ぎ木々の間に消えた。その次の瞬間、爆発が起こった。
《カガリーーー》
ジーザ曹長が叫んだ。すると木々の間からカガリ伍長のドムが現れた。
《ジーザさん大丈夫ですよ。私は無敵ですから》
最初のコメントを投稿しよう!