戦う男達

6/8
前へ
/49ページ
次へ
『え~もう次の任務ですか?もう少しゆっくり出来ないもんですかね。』 『まあ、そう言うな。この作戦が済んだら休暇を1週間貰える。』 『隊長マジですか?やったなカガリ。』 ジーザとカガリは嬉しくて抱き合った。すると隊長の顔が険しくなり続いてこう言った。 『だが、生きて帰れればの話だ。』 『生きて帰れればって…。どんな作戦なんですか?』 ジーザ曹長は抱き合っていたカガリから離れ、テーブルに手をつき詰め寄った。 『だから今から説明する。黙っていろ。』 『はっはい…。』 ジーザ曹長は力が抜けたように座った。 『我々は今回、重要な作戦を任された。それは新型MSの調査及び、実戦データの収集だ。そこの新しい2人はその為に我が小隊に配属された。彼らがデータの収集の間、ジーザ、カガリそして私で、連邦のMSと実戦…。いや、鬼ごっこする。お前たちの実力さえあれば大した事はない。思いっきり逃げ回れば良い連邦の弾なんぞには当たらない。連邦のMSの破壊も許されているから思い存分暴れてくれ。以上だ。何か質問は?』 するとがヒビキ軍曹が手を挙げた。みんなが一斉に見た。 『隊長、私たちの乗る機体はどうなっているのでしょうか?偵察に優れた機体を頂けると聞いたのですが…。』 今度は隊長に注目した。 『君たちの機体はこれだ。』 隊長は会議室のカーテンを開けた。眩しいばかりの光が入って来た。そこにはアーバン中尉達の機体3機と頭が円盤のようになった機体が1機立っていた。 『隊長!あれでは機体が1機足りないのではないですか?』 ヒビキ軍曹が尋ねた。 『君たち2人にはあのザクSPに載って貰う。』 『ザクSP?』 『偵察機で復座なっている特別な機体だ。1人は情報収集を集中して行えるようになっている。後は普通のザクとなんら変わらない。』 『では、どちらかがザクを操縦し、もう1人が敵の情報を得る訳ですね?』 『まあ、そう言う事だ。それとジーザ曹長とカガリ伍長の機体にも少し手を加えてある。』 『えっ俺の機体にも…。こうしちゃいられない。』 ジーザ曹長は立ち上がると部屋を飛び出して行った。 『おい、ジーザ曹長…。あのバカまだ話は終わってないのに…。仕方ない奴だ。作戦開始は明日の9:00、話は以上だ。解散。』 残りの3人は立ち上がり敬礼をした。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加