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『え~もう次の任務ですか?もう少しゆっくり出来ないもんですかね。』
『まあ、そう言うな。この作戦が済んだら休暇を1週間貰える。』
『隊長マジですか?やったなカガリ。』
ジーザとカガリは嬉しくて抱き合った。すると隊長の顔が険しくなり続いてこう言った。
『だが、生きて帰れればの話だ。』
『生きて帰れればって…。どんな作戦なんですか?』
ジーザ曹長は抱き合っていたカガリから離れ、テーブルに手をつき詰め寄った。
『だから今から説明する。黙っていろ。』
『はっはい…。』
ジーザ曹長は力が抜けたように座った。
『我々は今回、重要な作戦を任された。それは新型MSの調査及び、実戦データの収集だ。そこの新しい2人はその為に我が小隊に配属された。彼らがデータの収集の間、ジーザ、カガリそして私で、連邦のMSと実戦…。いや、鬼ごっこする。お前たちの実力さえあれば大した事はない。思いっきり逃げ回れば良い連邦の弾なんぞには当たらない。連邦のMSの破壊も許されているから思い存分暴れてくれ。以上だ。何か質問は?』
するとがヒビキ軍曹が手を挙げた。みんなが一斉に見た。
『隊長、私たちの乗る機体はどうなっているのでしょうか?偵察に優れた機体を頂けると聞いたのですが…。』
今度は隊長に注目した。
『君たちの機体はこれだ。』
隊長は会議室のカーテンを開けた。眩しいばかりの光が入って来た。そこにはアーバン中尉達の機体3機と頭が円盤のようになった機体が1機立っていた。
『隊長!あれでは機体が1機足りないのではないですか?』
ヒビキ軍曹が尋ねた。
『君たち2人にはあのザクSPに載って貰う。』
『ザクSP?』
『偵察機で復座なっている特別な機体だ。1人は情報収集を集中して行えるようになっている。後は普通のザクとなんら変わらない。』
『では、どちらかがザクを操縦し、もう1人が敵の情報を得る訳ですね?』
『まあ、そう言う事だ。それとジーザ曹長とカガリ伍長の機体にも少し手を加えてある。』
『えっ俺の機体にも…。こうしちゃいられない。』
ジーザ曹長は立ち上がると部屋を飛び出して行った。
『おい、ジーザ曹長…。あのバカまだ話は終わってないのに…。仕方ない奴だ。作戦開始は明日の9:00、話は以上だ。解散。』
残りの3人は立ち上がり敬礼をした。
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