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『あっ居た居た。ジーザさん、会議の途中で抜けたら駄目じゃないですか。隊長、呆れていましたよ。』
『良いの良いのあんな会議は…。それよりこれを見ろよ。俺の装備が凄すぎる~。』
かなり興奮しているが、ジーザ曹長のザクを見た。確かに興奮するのが分かった。今まではマシンガンとバズーカだったが、マシンガンの代わりにショットガンになっていた。そして右側には腕の部分にグレネードランチャーが取り付けてあった。それに腰の部分にはライフルがあった。
『それに比べてお前のは、違う意味で凄いなカガリ伍長。』
ジーザ曹長は肩を組んできてニヤニヤしていた。カガリ伍長のザクは壊された右側のシールドは半分になっていてその代わりに左手にナックルが付いたL型のシールドが持たされていた。
『…防御率上がってますよね。』
カガリ伍長は落ち込んでいる。
『本当、本当、凄い防御率だ。』
首をグイグイとやって笑っていた。
『まあ、壊されたのは事実ですから…。あれぐらいで丁度良いのかもしれませんね…。』
『カガリ伍長、そんなに落ち込まないで。良く見てみて、君のには武器に凄い物がついているじゃないか。』
そう言って肩を叩いて来たのはヒビキ軍曹だった。良く見ると後ろのランドセル部分に、最新のMSに持たされているヒートソードが付いていた。ヒートソードとは、大きな剣の形をした武器だ。
『何であんな物が付いているんだ??』
ジーザ曹長は頭を捻っている。すると後ろから声がした。
『それはな、カガリのMSの腕前だ。』
それは隊長だった。
『隊長!MSの腕前ですか?』
『そう、カガリ伍長は射撃のような遠距離戦はイマイチだが、接近戦ではかなりの腕前だ。』
『しかし隊長。前の戦いではシールド壊された奴ですよ。そんな奴が何故、接近戦に強いと分かるのですか?』
それを聞いてカガリ伍長は再び落ち込んだ。ヒビキ軍曹が見かねて肩を叩いた。
『お前は知らないだろうが、カガリだったからシールドのみで済んだのだ。それに前に居たアフリカの部隊では3機のMSを接近戦で撃破している。』
『えっ?コイツ新人じゃ無かったの?』
ジーザ曹長は驚いて目を丸くしている。
『そうだなカガリ伍長?』
『あっまあ…一応…。』
カガリ伍長は少し照れくさそうにしている。ジーザ曹長はムンクの叫びのような格好をした。
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