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案の定遅刻したおれは朝っぱらから教師に怒られていた
周りから微かに笑い声が聞こえてくる
『またかー』
とか
『これで何回目?』
とかも聞こえてきた
ちょっとムカついたおれは生徒のほうを見た
愛流と目があった…
いい忘れたが愛流とは腐れ縁なだけでなく教室まで一緒だ
愛流は一瞬気まずそうな顔をした後、口パクでなんか言ってる…
『ご』
『え』
『ん』
『や』
『さ』
『い』
五円野菜…
なんだいきなり?
あれか!?モヤシの値段か?
くそっ愛流め…
置いていっただけでなく、おれをモヤシっ子と馬鹿にするなんて……
危うく泣きそうだったぞ
その表情が反省してると思われ説教タイムは終わった
悠斗『はぁ~』
席に着くと思わずため息が漏れた
そして失意のまま授業を受けるのであった
授業といっても毎回魔法を使う訳じゃない
実践授業以外は原理や仕組み、心構えなどつまらない授業が多い
まさに今の授業がそうであった
今朝の出来事も相まってやる気は0である
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