第1章 使命

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私の使命は‥ この世に未練を残し、彷徨うモノたちを天界へ導くこと。 私には記憶がない。 気付いたら、隣に相楽がいて、手には大きな‥ 鎌を持っていた。 死神。 そう呼ばれることもあるが、死神ではない。 背中には、大きな黒い翼。 私は‥ 堕天使である。 天界で、堕天使とは.. 天界にきた魂を浄化する役目をしている天使が、禁忌を犯し、白い翼を剥ぎ取られ、現世に堕ちてきた天使を指す。 翼を剥ぎ取られ、飛べない天使は、現世にて黒い翼を授かる。 そして‥ 禁忌を犯した天使は、二度と天界へ戻ることはできない。 一生を現世で過ごし、彷徨う魂たちを天界に導かねばならない。
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