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なぜか私は、記憶をどこかに落としてしまった。
天使の頃の記憶がない。
相楽に聞いた話だが、私はひどい怪我を負い、息絶え絶えの状態で、倒れていたところを他の堕天使に発見され、保護されたらしい。
天使の命とされる翼。
片方がもぎ取られていた。
“片翼の堕天使”
飛ぶことはもうできない。
一体誰に襲われたのか‥
記憶がない私には定かではない。
目が覚めた時。
枕元には、真っ黒な兎。
彼が相楽である。
相楽から、私は堕天使であることを聞かされた。
堕天使の使命も‥
相楽から
零華という名前を授かった。
私の記憶はここから始まっている。
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