†Distiny†プロローグ

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『黙ってたら分からないではないか、少年。コレは君の弟かい?』 悪魔がもう一度聞いてきた。 「…そう、だよ」 怒りよりも憎しみが。憎しみよりも怒りが心の中で渦巻く。 「――っ、弟は関係無いはずだ!早く…早く元にもどせ!!」 『それは出来ない相談だね』 「なんでっ…」 『俺的には君の魂が欲しかったのだが…この子の魂もなかなか質が良い』 その言葉に目を見開く。 悪魔の言わんとしている事が、何となく分かってしまったからだ。 「――まさ…か」 警告信号が頭の中で煩い程に鳴り響く。 .
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