俺と彼女。

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彼女の名前はアリス。 春夏秋冬の季節に関係無く、常にマフラーを首に巻いている。 よく可愛い男の子に間違えられるが、それは彼女にとっての禁句であった。 一番の特徴は、頭上にピョコっと飛び出ている触角みたいなニ本の髪の毛。 性格としては根は優しいのだが、いつも不機嫌そうな顔をしている。 「アリス。用意は出来たかい?」 「もうとっくに出来てるよっ」 着替えを終えて玄関に行くと、アリスが待ちくたびれたように見上げてきた。 その様子に笑いを零してから、ジンも靴を履くために玄関に出る。 とその時。 不意に視界の端に鏡を見つけてそちらを向いた。 .
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