encounter

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でもきっとルークなら信じてくれるそう思って 「私も、レプリカだよ」 はじめて打ち明けた訳じゃない 沢山のひとに言って来たんだ だけどこのときは緊張してた ルークがなんと言うのか 「……ごめん こんなときなんて言ったらいいかわかんなくて」 「いいんだよ!!自分もルークになにか言おと思ったんだけど…」 お互い何も言えなかった 言わなかった 「あの、ルーク…このことは」 みんなには言って欲しくなかった 信じてくれないと思ったわけじゃない ただ怖かった 「あぁ、わかった…大丈夫だって!俺口固いから!!」 「ありがと…ルーク」 「リア!?あー!泣くな!!泣くなって!」 信じてくれた嬉しさと 自分の弱さに 泣いてしまった 恥ずかしかったな…このとき 「えーっと…大丈夫だよ…」 「えっ…」 ビックリしたよ ルークが抱き締めるなんて 今だからビックリしてるのかもしれないかもしれないけど 「大丈夫だよ…」 ぽんぽんとあやす様に撫でてくれる 「フェ…フッ…ウック…」 どれくらい泣いたかはわからない …泣きつかれて寝てしまったから 意識が朦朧としているときにルークが決意するように言う 「リア、大丈夫…俺が守ってやるから…」 起きたら昼になっていた 「ファ~…ッア?」 「起きた、リア?」 ルークがいる いや、いるのはわかるんだけど…いる場所が 「なんで…ベッドの上にいるのルーク?」 よく分かんなかった まぁ…まずこのホテルにいるとは思わなかった 「いやー、そろそろ起こそうかなーって思って」 なんだろ…すごいルーク上機嫌の様だ 「まだ体きついならいいけどさ…」 「大丈夫だよ 平気だけど…どうしたの?なんか良いことでもあった?」 「えっ!わかった、あのさ…」 「リア!」 昼からみんな元気だねー なんて能天気に考えるのも今のうち 「リアー!」 「ウワッ…ってリオル!?」 リオルと言っても人じゃない 「良かった~…探したんだぞ!」 「うー…ごめん」 リオルは、実は… 「リア?」 ルークが不思議そうに此方をみている 「紹介します!私の飼い猫『リオル』ちゃんです」 バーンって効果音でそうだな 「ほら自己紹介しなさい!リオル」 捲し立てるようにリオルを紹介する しかしルークはもっと不思議そうにしている 別にリオルが人間の言葉を話してるわけじゃないから 私とリオルの会話はわからない
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