encounter

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『シルフリガーデン・ローレライ 10の日』 私はこの日を忘れない いや、忘れられない この日はとても大事な… 私はいつからかずっとここにいる でも、なんのために? 私はずっと嘘をつく 「大丈夫」って嘘をつく 嘘をついたらみんな信じてくれる 私は皆を騙してるのに 「大丈夫?」 ふと上から聞こえた声 『大丈夫』って答えようとしたのに、声が出なくて目の前が真っ黒になって気を失った 目を覚ましたのは暖かくて柔らかいベッドの中だった 「…ぅん…あれ?」 私はびっくりした 目の前には「大丈夫?」と聞いてきた赤い髪の人だった 「良かった!!気がついた!!」と言って部屋を出ていってしまった 「ん?」 不思議に思った まぁ確かに倒れた人をほったらかしにはしないだろうが だけどここは… 『ガチャ』扉が開いたと思ったら さっきの赤い髪の人と一緒に、甘栗色の髪の人が入って来た 「なぁティア、大丈夫なのかよ?」 「ルーク落ちて 気がついたようだし大丈夫よ でも少し熱があるみたいね」 赤い髪の人の名前がルーク、甘栗色の髪の人はティアと呼ばれているようだ そしてルークが「良かったー!」と言って私の手を握っているが、なかなか状況が理解出来ないでいる すると また扉が開き何人かが入ってきた 「ルーク、そんなに騒ぐとその人に迷惑ですよ」 そう言ったのは明るい茶色の髪で眼鏡をかけ、軍服を来ている人 「そうだぞルーク、まだ具合悪いんだから…」 眼鏡の人(第1印象から、リアが命名)の後に言ったのは金髪でとても綺麗な顔をした人 「あーそうだな、ごめんごめん」 そう言って私の手を離しす 「熱があるのですか?それではちゃんと寝ていなくては」 そう言って私をベッドに入れる その人もさっきの綺麗な顔の人とおんなじの金髪の人で、お姫様のような風格をもっている 「そうそう、風邪のときはちゃんと寝てなくちゃねー」 そう言ってるのは黒い髪をツインテールにした女の子 背中に人形がのっている、人形士なのだろう 「あの…」 そういうとみんなが私を見る 「あの、私は大丈夫ですから…」 もう帰ります そう言おうとしたら
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