encounter

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「ルーク達が気にしなくても自分が気にするの!!」 「あのなー…」 これからは何分か払う、払うかの言い争い でもそこに見かねたガイが止めに入る 「はいはい…もうやめろ2人とも」 「なんだよガイ!!」 このときガイが止めてくれなかったらずっと言ってただろう 「リア…俺たちが勝手にやったことは確かで、それでリアに気をつかわせてるのはわかる」 ガイって本当上手だよね…なんて言うか言葉巧みに人を 「………って事で、リア 金はいいから…」 ……騙すの上手そう 結局…お金を払わない事になった でも、確かに払わないで良かったのかも知れない みんなは自室に戻り旅の準備をしているんだろう 先に降りてきたルークに質問をする 「ねぇ…ルーク」 「ん…なにリア?」 「ルーク達って旅してるの?」 剣があった…って理由なんだけど 「んー…まぁね」 こんなこと話しても誰もわからないとわかっていた けどルークに聞いてみたくなった 少しの興味本位で 「ルーク…もし、もしもだよ もし、自分が作られた人間だったら どうする?」 なんでこんな事聞いたか今の自分にもわからない 今まで誰も冗談だろうと思って相手をしてくれなかったことだ わかっていたのに ルークに聞いてみたくなった 「えっ…」 ほらビックリしてる しかしいきなり 手を捕まれる さっき此処に連れてこられるよりも 強く 「ルーク?ちょっと…」 この日はいろんなとこにつれまわされたなー のんきに言える今はいいけど 結構この時はあせってたな 無言で走って誰もいないところに来た 「ルーク?」 「リア!」 「ハァー…ハァ…はい!!」 「まさかリアって…」 この時のルークは少し 怖かったな…なんか雰囲気が 「ルーク?」 「……レプリカ、なのか?」 「はぇ?」 間抜けなんて言わないで 息切れでこんな言葉しか出なかったんだもん 「あっ…ごめん!いきなり…こんなこと言って」 違うんだ いきなり…とかじゃない ただ 「ルークはレプリカのこと知ってるの?」 「知ってるよ……俺、レプリカだから」 意外っていうのは失礼だよね でも、ビックリした ルークがレプリカだってことが 「そっか…」 何も言えなかった いや…何も言いたくなかった 自分の事をまるで他人事みたいに思って 今までの自分を ルークに重ねてしまって ルークと自分は違うのに
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