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「ふむ…困りました…」
アリエスは苦笑する。
「私の中で具体的な質問の答えが浮かびません…フフ、本当に困りましたね」
「…ふざけるな」
武蔵さんはタウラスを指差し睨み続ける。
後ろからソル君が救急箱を持って走ってくるのが見えた。
「…おや、失礼致しました武蔵様。お気に障った様で…」
アリエスはそう言って一礼した。
「…アリエス、もう一度問う。お前達【Zodiac】とは…何者なのだ」
武蔵さんの言葉にアリエスは指を顎に当てる。
「そうですね…簡単に申し上げますと「能力者達の集まり」…と表現出来ます」
「…能力者の集まり…?」
私が呟くとアリエスこちらを向いて微笑んだ。
「はい、その通りです、お嬢さん…いえ、沢木玲奈様とお呼びすれば宜しいのですか?」
「あ…レナで良いです!」
私は名前を呼ばれて焦ったか、気づけば早口で話していた。
「止めろレナ。コイツは…【Zodiac】は敵だ」
武蔵さんは冷たく言い放った。
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