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「はぁ~」 今、四時限目が終わった。 私は横の席へと視線を移す。 そこに親友の姿は無かった。 「レナったら…メールぐらい返してくれったって良いじゃない…」 天然なあの子の事だ、寝坊して遅刻…ぐらいだと思っていたのだが。 彼女は四時限目にも姿を現さなかった。 「…おーい、浜田~」 自分の名字を呼ぶ声に振り向く。 「ん…何よ二人して…」 そこには二人の男子がいた。 「あはは、そう怒んなって。な、光?」 「う、うん…ごめんね浜田さん…」 見るからに気の弱そうな少年はペコリと一礼した。 佐藤 光(サトウミツル)。 小柄で気が弱いのだが俗に言う陰キャラとかいうのでは無く、私を含めて幅広い友達を持っている。 「…なんで光が謝ってるのよ…悪いのはコイツでしょ…」 私は苦笑し、もう一人の男子、俊介に視線を向ける。 喜多村 俊介(キタムラ シュンスケ)。 明るく、そして話の解るスポーツマン。 普段はバカっぽい…イヤ、バカなのだがいざというときは頭の切れる奴である。 実際、体育祭も文化祭もコイツの作戦が十二分に機能した。 故にどちらも学年内の戦いで勝利している。
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